弘安7年(1284)に金山が開発され、産金が続けられてきました。寛永元年(1624)から明暦現年(1655)までの間が金山の隆盛な時で、三坂に金山町ができ、黄金山正念寺が建立されました。金山神社の祭神は大山祇命と金山彦神の二神で、正保2年(1645)池田興兵衛の手によって建立。金山で働く人々の安全と産金の増大を祈願されたものと思われます。久留米藩主有馬公の崇敬も厚く、「金山大明神」の額の文字は、亨保7年(1722)壬寅之歳に崎水巴陵禅師の書、瀬渡將捷彫之と篇額裏面に陰刻されています。
八女市星野村