みやま市山川町を流れる要川は、壇ノ浦の戦いの後の源平合戦最後の決戦場となり、激戦により血で赤く染められたと言われている。
敗れてちりじりとなった平家の一党は、要川から待居川を伝ってさかのぼり、山の奥地へと落ち延びたが、女官達の中の七人の上臈は、眼前の滝壺に身を投げて果てたという。
里人達はその死を哀れみ、滝の傍らに社を立てて祀った。
七人の上臈は、滝壺に身を投げた後、鯰に化身したと言われ、この地方では今も鯰を食べない風習があるという…