伝統産業

竹細工

竹細工

八女地方は良質の竹の産地であり、竹を使った竹細工が盛んです。宝永年間(1704~11)に、福岡藩の浪人斉藤平太夫が八女に寄留した時に伝えたものと、日向高鍋から移り住んだ浪人の高鍋氏が伝えたものと、2系統の技術から始まったとされ、290年の伝統を誇ります。冬場に切って乾燥させた竹を、まずナタで割って「平剥ぎ」「柾割り」といわれる竹ひごを作りますが、俗に「竹割り三年」といわれるほど、この技術を身につけるだけでも年期と根気がいるといわれます。果物かごや花かご、おしぼりの器など、多種多様なものが作られています。