※当おすすめ旅コースは、モニター旅行の体験レポートを兼ねてご紹介するコースです。料金や時間等はおおよその目安としてご理解ください。
また、掲載情報は変更された情報がわかり次第、更新いたしますが、必ずしも現在の情報を反映するものではありませんので、予めご了承ください。
出発地 / 出発時刻 | 筑後船小屋駅 / 9:30 |
終着地 / 終着時刻 | 筑後船小屋駅 / 17:25 |
主な交通手段 | レンタカー |
予算の目安(交通費※+食事代+入場料等) ※出発地から終着地まで |
3人旅: 6,000~6,500円/1人 2人旅: 7,500~8,000円/1人 |
モニター旅行実施日 | 令和5年12月8日 |
今回の旅のテーマは「歴史と文学を辿る旅」です。
水郷柳川は城下町の面影を色濃く残す歴史の町であり、著名な文人達のゆかりの地でもあります。
今回は、歴史と文学にまつわるみどころを中心に、水のくに柳川を日帰りで辿ってみたいと思います。
それでは、筑後船小屋駅から出発!
雲一つない晴天に恵まれ、今回も楽しい旅になりそうな予感がします♪
筑後船小屋駅から柳川までの道も整備が進み、以前に比べて格段に早く移動できるようになりました。
少し寄り道をして、30分程で坂本町にある日吉神社に着きました。
大鳥居をくぐり、すぐ右手にある「正一位太郎稲荷神社」に参拝しました。
立花宗茂公の正室誾千代姫による稲荷明神への信奉を由来とされている神社なのだそうです。
社務所で御朱印をいただき、参道を進むと「見ざる聞かざる言わざる」の三猿の像がありました。
そこからいったん参道をそれて右手に進むと、いくつかの動物小屋がありました。フラミンゴや沢山のうさぎがいて、まるで動物園の様でした。
拝殿に参拝し、左手にある小門をくぐり抜け、堀沿いの小道の方へ。
ちなみに、日吉神社の参道には12月下旬から『柳川雛祭り さげもんめぐり』が終わる4月上旬にかけて巨大なお多福面が設置されます。
堀端に『長谷健文学碑』と『木村緑平句碑』がありました。
長谷健文学碑の四角い形は、好物だった豆腐を模しているのだそうです(工芸家・豊田勝秋の設計)。側面に「火野葦平書」と刻まれていました。
2つの碑から堀伝いに東へ歩くと『うなぎ供養碑』がありました。
「匠のくに大川・水のくに柳川 感動体験の旅」で川下りの際に舟の上から見た事を思い出しました。
長谷健文学碑の方へ戻り、その先に抜ける堀沿いの小道をしばらく西に歩くと、大きな銅像がありました。
初代筑後国主であり、柳川城の整備や数々の土木事業の業績を残した田中吉政公の銅像です。
舟の上から見た時の印象よりもずっと大きく感じられました。
銅像の傍の木の下に北原白秋の歌碑がありました。
「水のべは柳しだるる橋いくつ 舟くぐらせて涼しもよ子ら」
「弥兵衛門跡」の橋を渡り、柳川高校のテニスコートの横を通って右に折れ、「城西橋」を渡った先の道が『白秋道路』です。『檀一雄文学碑』が見えてきました。
ちなみに柳川高校は元プロテニスプレーヤーの松岡修造さんの出身校としても知られています。
直方体が3つ並んだユニークな形の『檀一雄文学碑』には「有明潟睦五郎の哥」が刻まれていました。また、道を挟んだ向かいには『小野家屋敷跡』がありました。
元ビートルズの故ジョン・レノン氏の夫人で芸術家のオノ・ヨーコさん、銀行家・芸術家の小野節子さんの祖父、小野英二郎氏の生誕の地です。
城西橋の方に戻って白秋道路を北へ進むと『まちぼうけの碑』がありました。
山田耕筰作曲・北原白秋作詞の「♪まちぼうけ まちぼうけ ある日せっせと野良かせぎ」という歌を聴いた事のある方も多いのではないでしょうか。
碑は堀の方を向いて立っていましたが、横から見ても少女像の可愛らしさが伝わりました。
まちぼうけの碑のすぐ近くに、18世紀後期に建築された貴重な武家住宅の『十時邸』、『藤村作先生顕彰碑』、『海老名禪正先生顕彰碑』がありました。
矢留本町の市営白秋観光駐車場へ移動して車を停め、『白秋詩碑苑』へ。
北原白秋の詩『帰去来』が刻まれた『帰去来詩碑』がありました。
碑を囲むからたちの生垣は、山田耕筰作曲・北原白秋作詞の童謡『からたちの花』にちなんでいるのだそうです。
詩碑苑の出入口には、白秋の遺稿となった柳川の風景写真集『水の構図』の一節が刻まれた詩碑もありました。
また、詩碑苑のすぐ隣にある矢留大神宮でも白秋の歌碑を見つけました。
「見ずならむ一度見むと産土の 宮の春日を恋ふらく我は」
白秋観光駐車場の方へ戻り、「白秋生家口」の通りにある『北原白秋生家・記念館』へ。
北原白秋にまつわる多くの資料が展示されてあり、また、生前の北原家の暮らしの様子がありありと想像されました。
展示品の数がとても多く、ゆっくり観て回ることができませんでしたので、またの機会に時間をかけて観覧したいと思いました。
昼食を北原白秋生家・記念館の近くにある「柳川肉匠職人 清柳食産」でいただくことにしました。
「筑後七国まかない飯グランプリ」優勝メニューの「柳川黄金博多和牛カレー ステーキのせ」をいただきました。
和牛を贅沢に使った、お肉屋さんならではのカレーで、とても美味しかったです^^
店内には、筑後七国まかない飯グランプリの輝かしい受賞歴を伝えるポスターや、多くの有名人のサイン色紙が飾られていました。
「白秋生家口」の交差点の東側にある「やながわ有明海水族館」へ。
館内には大小様々な水槽が所狭しと配置されてあり、色々な水生生物を見ることができました。
「有明海のエイリアン」と言われるワラスボもいました。濁りのない水の中で飼われているためか(?)、想像していたよりも明るい色をしていました。
別室に鯉やソウギョ等が泳ぐ大きな水槽もあり、餌やりができましたので投げ入れてみると、大きな魚たちがどっと押し寄せてきて楽しかったです^^
水生生物以外にも、潜水服(?)や壁に貼られた書等々、意外な物がたくさん展示されてありました。
「柳川川下り観光通り」から『柳川藩主立花家別邸 御花』へ。正面に『殿の倉』(立花家史料館)が見えます。
ちなみに、柳川市の観光PRビデオで「さげもんガールズ」と市民のみなさんがこちらの通りで踊るシーンを観ることができます。
御花と立花家資料館の外観を観覧しました。今回は内覧する時間がありませんでしたが、またの機会にゆっくり観てみたいと思います。
殿の倉の堀端にも北原白秋の歌碑をみつけました。
「我つひに還り来にけり倉下や 揺るる水照の影はありつつ」
三柱神社の大鳥居の傍にある『松月文人館』の前に北原白秋の『「立秋」詩碑』がありました。欄干橋の上から乗船場とお堀の風情ある景色を眺めることができました。
なお、今回は内覧しませんでしたが、松月文人館には北原白秋や野田宇太郎、劉寒吉など多くの文人たちのゆかりの品が展示されています。
三柱神社への参拝の前に、『柳川古文書館』を訪れました。
企画展「有明海と柳川の缶詰史」が開かれていて(現在は終了)、明治から昭和にかけて有明海沿岸で盛んだった缶詰製造に関する様々な史料が展示されていました。
浄華寺の『安東省菴の墓』を拝見して、三柱神社の境内へ。境内には『安東省菴先生顕彰碑』がありました。
おみくじをひき、「正一位太郎稲荷大明神」にも参拝しました。
社務所で、みかんの絵があしらわれた香り付きの素敵な御朱印をいただきました。
京町通りの柳川商店街駐車場まで移動して車を停め、京町通りを歩いて「cafe 帰去来」へ。
ゆっくりと時が流れる様な素敵な雰囲気のカフェで、とても美味しいコーヒーとケーキをいただきました♪
窓辺に可愛い猫ちゃんがいましたので、カメラを向けたところ、慣れているらしく、ばっちりカメラ目線で応えてくれました^^
柳川商店街駐車場の方へ戻り、駐車場の隣にある「柳川よかもん館」へ。
柳川ブランド認定品をはじめとする食品、工芸品等、様々な特産品が販売されていました。
特別なコーナーが設けられ、巨大な『さげもん』が展示されてありました。
さげもんは柳川の伝統的な吊るし飾りですが、これほど大きなものは観た事がありませんでした。
夕日を背に、筑後船小屋駅への帰り道を心地よい疲れを感じつつ運転しました。
今回は、筑後七国随一の観光地、柳川市への日帰り旅を企画し、時間の許す限りでみどころを巡ってみました。
多くのみどころを余すところなく満喫するためは何日もの連泊が必要となりそうですが、今回は目的地をある程度絞っておいた事で充実した旅ができました。
柳川にまつわる歴史や文学について学びながら風情ある掘割の景色を楽しむことができ、有意義な旅でした。
1日では多くのみどころをとても回りきれず、時間が足りないとも思いましたが、次に旅行する時のためのよい下調べにもなったように思います。
また訪れて、ゆっくり巡ってみたいです。