伝統行事・イベント

きせる祭り

きせる祭り

筑後市溝口地区の矢部川のほとりにある「竈門(かまど)神社」では、毎年12月13日にたばこを吸う珍しいお祭り「きせる祭り」が行われています。戦国時代の伝承に習い行われている伝統の行事で、座元(ざもと)と呼ばれるその年の当番に当たった家で行われます。30センチほどに切った青竹で作ったきせるに刻みたばこを詰めて、火鉢で火をつけると一気に部屋中がモクモクと白い煙に包まれます。その後は、参加者が払い水やほうき、天狗のお面やのぼりを持って、竈門神社まで練り歩き、そこで神事が行われます。先祖の苦労を偲び、五穀豊穣と子孫繁栄を祈るために受け継がれてきたこのお祭りには、土と共に生きる地域の人々の素朴な願いと喜びが込められています。

12月13日
筑後市溝口地区(竈門神社で神事)